ICL手術後の過ごし方・見え方は?現役クリニック職員が注意点や生活制限を徹底解説!

ICL

✍️ この記事の執筆者:現役ICLクリニック職員

日々クリニックにて、ICL手術を終えられた患者様の術後ケアや、定期検診のサポートを担当している現場スタッフです。
「手術が無事に終わって一安心!」と思うかもしれませんが、実はICLは「手術後の過ごし方」が視力の安定や感染症予防において非常に重要になります。患者様からよくいただく疑問や、日常生活で気をつけるべき制限について、現場のリアルな声を交えながら丁寧にお話しさせていただきますね。

ICL(眼内コンタクトレンズ)の手術を検討されている方にとって、「手術そのもの」への不安はもちろんですが、「手術後の生活はどうなるの?」「仕事はすぐに復帰できる?」「痛みや違和感はずっと続くの?」といった、術後のリアルな生活についての疑問も多いですよね。

クリニックでお話ししていても、「翌日から普通にシャワーを浴びていいと思っていました!」と驚かれる患者様が結構いらっしゃいます。目の中にレンズを入れるデリケートな手術ですので、傷口がしっかりと塞がり、目が新しい環境に慣れるまでの期間は、いくつかのルールを守って生活していただく必要があるんです。

本記事では、手術直後の見え方から、期間ごとの生活制限(お風呂、メイク、運動など)、そして起こりやすい症状とその対処法まで、術後を安全かつ快適に過ごすためのポイントを徹底的に解説いたします。

手術直後〜当日の見え方と過ごし方

まずは、手術が終わってクリニックを出てから、ご自宅に帰って就寝するまでの「手術当日」の様子についてお話ししますね。

見え方は「水の中で目を開けたような感覚」

手術直後は、瞳孔を開く目薬(散瞳薬)の影響や、目の中の炎症によって、視界全体が白くかすんだり、ぼやけたりしています。よく患者様は「水の中で目を開けているみたい」「すりガラス越しに見ている感じ」と表現されますね。
はっきりと文字を読むのは難しい状態ですので、スマートフォンを見たり、本を読んだりするのは控えてください。もちろん、ご自身での車の運転は絶対にNGです。ご帰宅の際は公共交通機関をご利用いただき、足元に十分気をつけてお帰りください。

当日の夜は「とにかく目を休める」が鉄則

ご自宅に到着したら、無理をせずにゆっくりと目を休めることが一番の回復薬です。
当日はお風呂に入ったり、顔をバシャバシャと洗ったりすることはできません。首から下のシャワーや、濡れタオルで顔を優しく拭く程度にとどめてくださいね。

また、無意識のうちに目をこすってしまうのを防ぐため、お渡しする保護メガネは室内でもなるべく着用し、就寝時は必ず専用の保護眼帯(眼帯マスクやプラスチック眼帯)をつけてお休みください。

POINT 1:手術当日の過ごし方

当日は「目を使わない・濡らさない・触らない」が基本です。食事は普通に摂っていただいて大丈夫ですので、処方された目薬をしっかりさして、早めにベッドに入ってゆっくり眠りましょう。

【期間別】手術後の生活制限まとめ(お風呂・メイク・運動など)

術後の傷口(約3mm)が完全に塞がり、ばい菌が入るリスクがなくなるまでには、おおよそ1週間〜1ヶ月程度の時間がかかります。そのため、期間ごとに少しずつ日常生活の制限が解除されていくイメージです。

一般的なクリニックで指導している生活制限の目安を表にまとめました。(※クリニックや目の状態によって多少異なる場合がありますので、必ず担当医の指示に従ってくださいね。)

項目 手術当日 翌日〜数日後 1週間後〜 1ヶ月後〜
洗顔 ×(拭き取りのみ) △(目をつぶって優しく) ○(通常通り)
洗髪(シャンプー) × △(目に水が入らないように)
仕事・PC作業 × △(疲れない程度に)
アイメイク × ×(ベースメイクはOK) ○(控えめに) ○(通常通り)
運動・スポーツ × × △(ジョギング等軽い運動) ○(激しいスポーツ・水泳)
お酒・タバコ × ×

なぜアイメイクや洗顔に厳しいの?

「顔くらい普通に洗いたい!」と思うかもしれませんが、水道水には様々な雑菌が含まれています。また、アイシャドウの粉やマスカラの繊維などが傷口から目の中に入ってしまうと、「眼内炎」という深刻な感染症を引き起こすリスクがあるんです。
術後1週間は特にデリケートな期間ですので、美容室で仰向けになって髪を洗ってもらうなど、目に水や異物が入らない工夫をお願いしています。

お仕事への復帰タイミングは?

デスクワーク中心のお仕事であれば、手術の翌々日(術後2日目)から復帰される方が多いです。ただし、パソコンの画面を長時間見続けると普段以上に目が疲れやすいため、こまめに休憩を取り、目薬をさしながら無理のない範囲で進めてくださいね。
屋外での土木作業など、ホコリや粉塵が舞う環境でお仕事をされている方は、安全のために1週間程度はお休みをいただくか、配置転換をお願いするケースもあります。

POINT 2:制限期間の乗り切り方

「1週間もアイメイクできないなんて…」と憂鬱になる方もいらっしゃいますが、メガネをかけることで意外とすっぴんや薄化粧はごまかせます。感染症のリスクを考えれば、ここが一番の踏ん張りどころです!

手術後に起こりやすい症状(ハロー・グレア・異物感など)

手術翌日の朝、「時計の針がくっきりと見える!」と感動される方が大半ですが、一方でICL特有の見え方の変化や、軽い不快感を感じることもあります。多くは時間の経過とともに改善していきますので、事前に知っておいて安心してくださいね。

① ハロー・グレア現象(光の輪や眩しさ)

夜間に街灯や車のヘッドライトを見た際、光の周りに輪っか(ハロー)が見えたり、光がギラギラと眩しく散乱(グレア)して見えたりする現象です。
これは、ICLレンズの中央にある極小の穴(目の中の水を循環させるための穴)に光が反射するために起こります。術後すぐは非常に気になりますが、人間の脳はとても優秀なので、数ヶ月〜半年ほどかけて徐々に慣れ、ほとんどの方が気にならなくなっていきます。

② ゴロゴロとした異物感・ドライアイ

角膜を約3mm切開しているため、傷口が治るまでの間(約1〜2週間)、まばたきをするたびに「目にまつ毛が入っているようなゴロゴロ感」を感じることがあります。また、手術の影響で一時的に涙の分泌が不安定になり、目が乾燥しやすくなります。
これらは処方される目薬(ヒアルロン酸など)をさすことで緩和され、傷が治るとともに自然と消えていきます。

③ 白目が赤くなる(結膜下出血)

手術中に目を固定する器具を使用するため、術後に白目の一部がべったりと赤く内出血することがあります。
見た目は少し痛々しいですが、視力には全く影響のない出血(腕にできたアザのようなもの)ですので心配いりません。通常は1〜2週間程度で綺麗に吸収されて元の白目に戻ります。

絶対に守ってほしい!術後の「目薬」と「定期検診」

ICL手術の成功は、医師の技術だけでなく、患者様ご自身による「術後の自己管理」にかかっていると言っても過言ではありません。現場のスタッフとして、これだけは絶対に守っていただきたいのが次の2つです。

3種類の目薬を「確実に」さすこと

術後は、感染症を防ぐための抗菌薬や、炎症を抑えるための目薬など、通常3種類程度の目薬が処方されます。これを「1日4回」など、決められた回数しっかりと点眼していただく必要があります。

  • 間隔をあける: 複数の目薬をさす時は、成分が洗い流されないよう、必ず5分程度の間隔をあけて点眼してください。
  • 自己判断でやめない: 「もう痛くないし、よく見えるから」とご自身の判断で目薬を中断するのは非常に危険です。見えない炎症が残っている可能性があるため、医師から「もうやめていいですよ」と言われるまでは必ず使い切ってください。

症状がなくても「定期検診」に必ず通うこと

術後は、「翌日」「1週間後」「1ヶ月後」「3ヶ月後」「半年後」「1年後」といったスケジュールで定期検診があります。
「視力も出ているし、忙しいから行かなくていいや」とキャンセルされる方がたまにいらっしゃいますが、定期検診の最大の目的は「患者様自身では気づけない目の中の異常(眼圧の上昇やレンズの微細なズレ、感染症の初期症状など)を医師がチェックすること」です。
取り返しのつかないトラブルを防ぐためにも、指定された検診は必ず受診してくださいね。

POINT 3:術後ケアの重要性

ICLのトラブルの多くは、術後の目薬をサボってしまったり、目を不潔な手でこすってしまったりといった「術後ケアの不足」から起きています。素晴らしい視界を守るために、一緒に頑張りましょう!

手術後に「見えにくい」「痛い」と感じた時の対処法

万が一、術後に以下のような症状が出た場合は、次回の検診日を待たずに、すぐに手術を受けたクリニックに電話をして受診してください。

  • 突然、我慢できないほどの強い目の痛みや頭痛が起きた(眼圧が急上昇している可能性があります)
  • 急に視力が落ちた、視界の一部が欠けて見える
  • 大量の黄色い目やにが出る、目がひどく充血している(感染症の疑いがあります)

不安な症状がある時に、一番やってはいけないのが「手で目をこすること」です。もしゴミが入ったような気がしても絶対にこすらず、処方された目薬をさして洗い流すか、クリニックにご相談くださいね。

まとめ:術後の正しいケアで、快適な裸眼ライフを!

ICL手術後の過ごし方について詳しくお話ししてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

「手術が終わってからも、いろいろと制限があって大変そう…」と思われたかもしれませんね。
確かに、最初の1週間は目薬の回数も多く、洗顔やお化粧に制限があるため少し我慢が必要な期間となります。

しかし、この最初のデリケートな期間をしっかりとルールを守って乗り越えれば、その先には「朝起きた瞬間から時計が見える」「コンタクトの乾燥や煩わしさから解放される」という、何物にも代えがたい快適な日々が待っています。
クリニックの翌日検診で、保護メガネを外した患者様が「すごくよく見えます!」と笑顔で教えてくださる瞬間は、私たちスタッフにとっても本当に嬉しいひとときなんですよ。

手術後の生活について少しでも不安なことがあれば、カウンセリングの際に遠慮なくスタッフに聞いてください。一人ひとりのライフスタイル(お仕事や趣味)に合わせた具体的なアドバイスをさせていただきます。
ご自身の目としっかり向き合い、正しい術後ケアで最高の裸眼ライフを手に入れましょう!

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