ICLとコンタクトレンズはどっちがお得?現役クリニック職員がコスパやリスクを徹底比較!

ICL

✍️ この記事の執筆者:現役ICLクリニック職員

日々クリニックにて、近視にお悩みの方のカウンセリングや検査を担当している現場スタッフです。
「このまま一生コンタクトを買い続けるか、思い切ってICLにするか…」この究極の2択で悩まれている方、本当に多いですよね。
今回は、普段私たちが患者様と一緒に電卓を叩いて計算している「リアルなお金の話」や、眼科の視点から見た「目の健康への影響」について、少し口頭語も交えながら、本音で徹底比較していきますね!

毎朝、眠い目をこすりながらコンタクトレンズを入れる。夕方になると目が乾いてゴロゴロする。旅行の時は忘れずに洗浄液や替えのレンズをパッキングする……。
これって、目が悪い人にとっては「当たり前の日常」ですよね。

でも最近、SNSやテレビで「ICL(眼内コンタクトレンズ)」という言葉をよく聞くようになり、「もしかして、この面倒な生活から抜け出せるんじゃ…?」と考え始めた方も多いのではないでしょうか。

クリニックの無料相談でも、一番多くいただくのが「今のままコンタクトを使い続けるのと、数十万円払ってICLにするの、結局どっちがお得なんですか?」というご質問です。

結論から言うと、「数年単位の短期間で見ればコンタクトレンズの方が安いですが、10年、20年という一生涯の単位で見ると、ICLの方が圧倒的にコスパが良く、目の健康にも優しい」と言えます。
どうしてそういう結論になるのか、費用、手間、そして目の健康という3つの視点から、じっくり比較していきましょう。

1. 【費用比較】一生涯にかかるお金を計算してみよう

まずは、皆さんが一番気になる「お金(コスパ)」の話からしていきましょう。これ、実際に計算してみると結構驚く結果になるんですよ。

コンタクトレンズ(1day)を使い続けた場合の費用

お手入れが楽で衛生的なので、現在主流となっている1日使い捨て(ワンデー)コンタクトレンズ。
両眼で1日あたり約300円と仮定して、計算してみますね。

  • 1ヶ月(30日)= 約9,000円
  • 1年間 = 約108,000円
  • 10年間 = 約1,080,000円
  • 30年間 = 約3,240,000円

さらに、ここには「眼科への定期検診代」や「目薬代」、たまに使う「メガネの買い替え代」は含まれていません。これらを含めると、30年で350万円以上のお金がコンタクト関連に消えていく計算になります。

ICL手術にかかる費用

一方、ICLの手術費用は、クリニックや乱視の有無によっても変わりますが、両眼で約40万〜70万円が相場です。

これだけ見ると「うわ、高い!」と思うかもしれません。でも、先ほどのコンタクトの計算と見比べてみてください。
もしワンデーコンタクトを使い続けるなら、だいたい5年〜7年ほどで、ICLの手術費用とコンタクト代が逆転する(元が取れる)んです。20代や30代で手術を受ければ、残りの数十年間、本来コンタクトに払うはずだった数百万円が浮くことになります。

POINT 1:お金の比較まとめ

「初期費用の高さ」ではICLが負担に感じますが、5〜7年で元が取れます。長期的な「ランニングコスト」を考えると、ICLの方が圧倒的にお財布に優しい投資だと言えます。

2. 【時間の比較】見えない「手間」と「ストレス」

お金だけでなく、私たちが日々奪われている「時間」や「手間」についても比較してみましょう。
実は、この「煩わしさからの解放」こそが、ICLを受けた方が一番感動されるポイントだったりします。

毎日の「数分」が、1年で「数十時間」に

コンタクトレンズの場合、毎朝パッケージを開けて目に入れ、夜は外して捨てる(または洗う)。さらに、在庫が少なくなったらネットで注文したり、眼科に処方箋をもらいに行ったりする手間がありますよね。
仮に、毎日のコンタクトの着脱やケア、購入にかかる時間を「1日10分」としましょう。

  • 1日10分 × 365日 = 3,650分(約60時間)
  • 10年間で、約600時間(丸25日間!)

チリも積もればなんとやらで、私たちはコンタクトのお世話をするためだけに、膨大な時間を費やしていることになります。

災害時や緊急時の安心感

また、地震などの災害時に夜中に飛び起きなければならない時、メガネを探したりコンタクトを入れたりする余裕はありません。見えないまま避難するのは非常に危険ですよね。
ICLなら、「朝目覚めた瞬間から、あるいは夜中に急に起きても、常に視界がクリア」です。この「いつでも裸眼で動ける安心感」は、コンタクトレンズには絶対に真似できない大きなメリットです。

POINT 2:時間の比較まとめ

ICLはお金だけでなく、「時間」を買う手術でもあります。眼科通いや毎日の着脱の手間がなくなり、お風呂やプール、旅行もストレスフリーで全力で楽しめるようになります。

3. 【目の健康】酸素不足とドライアイのリスク

さて、ここからは眼科のスタッフならではの視点で、「目の健康(安全性)」についてお話ししますね。
「目の中に手術でレンズを入れるなんて、コンタクトより目に悪そう…」と思うかもしれませんが、実はそうとも言い切れないんです。

コンタクトレンズの最大の敵は「酸素不足」と「乾燥」

私たちの角膜(黒目)には血管がないため、空気中の酸素を直接取り込んで呼吸しています。
しかし、コンタクトレンズで角膜にフタをしてしまうと、目が慢性的な「酸欠状態」になりやすくなります。これを長年続けると、角膜内皮細胞(かくまくないひさいぼう)という、一度減ったら二度と再生しない大切な細胞が減ってしまうリスクがあるんです。

また、ソフトコンタクトレンズはレンズ自体が水分を吸い取る性質があるため、夕方になると目がパサパサになる「ドライアイ」を引き起こしやすいという弱点があります。

ICLはドライアイになりにくく、酸素も通す

一方で、ICLは目の中(角膜と茶目の間)の水分(房水)の中にレンズを浮かべて固定します。
角膜の表面を覆わないため、目はしっかりと呼吸でき、角膜内皮細胞への影響も最小限に抑えられます。また、コンタクトレンズのように涙を吸収しないため、ドライアイになりにくいという素晴らしいメリットがあります。

POINT 3:目の健康比較まとめ

適切なケアをしていないコンタクトレンズの長年使用は、実は目にとってかなりの負担になります。角膜を削らず、ドライアイになりにくいICLは、長期的に見ると目への負担が少ない治療法なんです。

4. 忘れてはいけない!両者の「デメリット・リスク」

ここまでICLのメリットばかりお話ししてしまいましたが、当然ながらICLにもデメリットやリスクはあります。フェアに比較するために、それぞれのマイナス面も確認しておきましょう。

コンタクトレンズのデメリット ICLのデメリット・リスク
身体的リスク 不適切な使用による角膜炎、角膜潰瘍(最悪の場合、視力低下)、ドライアイ、アレルギー性結膜炎 手術による感染症リスク(ごく稀)、夜間のハロー・グレア現象(光の輪や眩しさ)
費用のハードル 毎月の支払いは少額だが、一生払い続ける必要がある。 初期費用が数十万円と非常に高額。
手軽さ いつでも度数を変えたり、使用をやめたりできる。手軽。 一度手術をすると、度数を変えるには再手術(レンズ交換)が必要。
向いていない人 極度のドライアイの方、重度のアレルギーがある方 18歳未満の方、目のスペース(前房深度)が狭い方、妊娠・授乳中の方

ICLの最大のリスクは、やはり「手術を伴うこと」です。万が一の感染症を防ぐために、術後は決められた目薬をさし、洗顔やお風呂の制限をしっかり守っていただく必要があります。
また、術後は光の周りに輪っかが見える「ハロー・グレア現象」が起こります。数ヶ月で慣れる方がほとんどですが、最初は戸惑うかもしれません。

ただ、いざとなれば「レンズを取り出して元の目に戻せる」というのがICLの大きな安心材料でもあります。レーシックのように角膜を削ってしまったら元には戻せませんが、ICLは可逆性(やり直しがきく)があるため、非常に安全性が高いと言われているんですよ。

5. 結論:結局、あなたはどっちに向いている?

様々な角度から比較してきましたが、「じゃあ結局、私にはどっちがいいの?」と迷ってしまいますよね。
日々のカウンセリングの経験から、それぞれに向いている方の特徴をまとめました。

コンタクトレンズのままで良い(向いている)方

  • 年齢が10代で、まだ視力が低下している最中の方(ICLは視力が安定してからが基本です)
  • 「手術」という言葉に対して、どうしても拭いきれない恐怖感がある方
  • 近いうちに老眼が始まる年齢(40代後半〜)の方で、近い距離を見るための調整が必要な方
  • とりあえず今の生活でそこまで不便を感じておらず、まとまった初期費用を出したくない方

絶対にICLをおすすめしたい(向いている)方

  • コンタクトレンズによる目の乾燥(ドライアイ)や充血に悩まされている方
  • 旅行、キャンプ、サーフィンなどのスポーツを裸眼で思い切り楽しみたい方
  • 「一生コンタクトを買い続けるお金と手間」がもったいない、バカバカしいと感じる方
  • 災害時などのいざという時に、メガネやコンタクトなしで動ける安心感が欲しい方
  • 近視や乱視が強く、分厚いメガネや特注のコンタクトを手放したい方

6. 迷っているなら、まずは「自分の目」を知ることから!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ICLとコンタクトレンズの比較について、少しでもモヤモヤは晴れましたでしょうか?

「ICLって良さそうだな…でもやっぱり数十万は高いし、手術は怖いな…」
そうやって悩まれるのは、ごく自然なことです。むしろ、大切な目に関する決断ですから、たくさん悩んで、じっくり考えていただくのが正解です。

ただ一つ、現場のスタッフとしてお伝えしたいのは、「ICLは、そもそもご自身の目の形や状態によっては『受けられない』ことがある」ということです。
どんなにお金を用意して「やりたい!」と思っても、目のスペースが足りなかったり、角膜の形が適していなかったりすると、残念ながらお断りせざるを得ないケースがあります。

ですので、ずっと頭の中で悩んでいるよりも、まずは眼科やクリニックが行っている「無料の適応検査」へ足を運んでみてください。
「そもそも自分はICLを受けられる目なのか?」「度数や乱視を考慮すると、正確にはいくらかかるのか?」
その具体的なデータが出てから、コンタクトを続けるかどうかをじっくり検討しても遅くはありません。

医療費控除などをうまく使えば実質的な負担も減らせますし、何より「朝起きてすぐに時計が見える感動」は、実際に体験した患者様みんなが「もっと早くやればよかった!」とおっしゃるほど素晴らしいものです。

私たちクリニックのスタッフは、無理に手術を勧めるようなことは絶対にしません。皆様がご自身の目にとって一番良い選択ができるよう、いつでもご相談に乗りますので、気負わずにふらっと検査に遊びに来てくださいね!

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